No.141 寸分違わず掲載してよ

遅ればせながらドラプラ3巻を買ってきました。

今回はこれまでにもまして意志薄弱児の薄っぺらぶりが満喫できていいなあ。ヘタなアニメ化より埋もれている傑作を世間に広めよう。秘密道具的観点で見るとばくはつこしょうやアリガターヤ、それとシャラガム(これは違うか?)あたりが面白そうだ。

ただ唯一納得いかんのが「サウンドカメラ」。

いや、小話には文句ないのです。問題はその名称だ。ドラファンの間では有名な話で初出時は「サウンドバカチョン」という名称だったが、バカみたいに美化を推奨する藤子プロマジック*1で差し障りのない名称に変えられたのだ。

言うまでもないが「バカチョン」はカメラの特徴を現す語であったはずだ。転じて「誰でも使えるカメラ」の意だ。しかし「チョン」が一部人種への差別にあたるのでは、という指摘ありきで名前を変えざるを得なかったのだろう。

故藤子F不二雄氏も、特定人種への差別を意図してこの名前をつけてはいないわけで。だがこの小話の発表当時と比べて対北朝鮮との外交は悪化の一途。ヘタな刺激は避けたいという大人の事情による配慮なのだろう。

本来ならば早急に解決をしなければならない問題のはずなのに「対話と圧力」だけで済ませて郵政に逃げる小泉。そういう煮え切らない態度だからジョンイルになめられるんだよなあ。

とにかくこの変更は残念でならない。せっかくの傑作リバイバルなのに。

*1:藤子プロは過敏に言葉狩りを行っており、ドラファンからの非難は強い