No.397 筋を通せ

埼玉県知事が下記の発言をしたことで叩かれている。

自衛官の人は、平和を守るために人殺しの練習をしている。警察官も、県民の生命や財産を守るために、人を痛めつける練習をする。だから我々は『偉い』と言って褒めたたえなければならない」

こないだの柳沢の件でもそうだったのだが、こういう発言を公の場ですることは問題ではあるが、決して100%間違っている主張かといえばそうではなかろう。

自衛隊イラク等の危険な地域に有無を言わさず派遣される事があるから「人殺しの連中」とするのは語弊があると思う。だが、本気で私欲を捨てて、県民や国民を守ろうとしている警察官はどれぐらいいるのか。

そんな背景を踏まえると一部の言葉尻だけを捕まえて騒ぎ立てる連中は黙ってろと言いたくなってくる。

しかし、これって就任式の挨拶で出た発言ということを考慮すると、多少はインパクトのある言葉を吐かないと聞き手の心には響かないという意味で過激な表現を用いたんだと思う。「先期の業績は悪かったから、今年は○○を目標にして・・・」等の型通りのスピーチでは今ひとつ説得力が無いしな。

とはいえ、抗議があったからあっさり翻して謝罪するぐらいであれば最初から言うなよ、と哀れみを禁じえない。